地上約390メートルと複合ビルとして日本一の高さとなる「トーチタワー」にエレベーターなどを納入する

日立製作所は12日、日本一の高さとなる建設中の超高層ビル「トーチタワー」(東京・千代田)向けのエレベーターとエスカレーターを計173台受注したと発表した。台数と金額で国内最大の受注案件になるという。受注額は非公表だが、数十億円規模とみられる。

トーチタワーは三菱地所が2028年の竣工を目指す複合ビルで、高さは地上約390メートルに達する。日立と子会社の日立ビルシステムがエレベーター117台、エスカレーター56台を受注した。人工知能(AI)が過去の運行データをもとに人の流れを予測し、エレベーターを効率稼働させるシステムなども提供する。

納入するエスカレーターのうち2台を、屋外型としては日本一の高さとなる地上約376メートルの位置に設置する。日立は19年にも「渋谷スクランブルスクエア」に屋外型として当時日本一の高さに設置した。風雨にさらされるため耐久性が求められるなど屋外型エスカレーターの製造ノウハウを生かす。

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