16日のニューヨーク外国為替市場では、FRBのパウエル議長がこの日のイベントで、インフレの根強さなどを示す経済指標が相次いでいることについて、利下げに踏み切るまでにはさらに時間を要するという認識を示したことを受けて、利下げの始まる時期が遅れるとの見方が広がりました。

このため、日米の金利差が意識されて円を売ってドルを買う動きが強まり、円相場は一時、1ドル=154円79銭まで値下がりしておよそ34年ぶりの円安ドル高水準を更新しました。

市場関係者は「パウエル議長の発言は利下げを始めることについて消極的と受け止められた。日本政府・日銀が市場介入に踏み切ることへの警戒感はあるものの、それほど高まっておらず、1ドル=155円にじりじりと近づく展開になっている」と話しています。

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