東京電力ホールディングス本社(東京都千代田区)

東京電力ホールディングス(HD)は13日、企業投資を専門に手掛ける子会社と共同で仮設トイレの販売を手掛ける旭ハウス工業(名古屋市)を買収すると発表した。買収額は非公表。台風や地震など避難が必要な大規模災害が増えるなか、防災ビジネスの拡大につなげる。

東京電力タイムレスキャピタル(東京・千代田)と共同で出資した。旭ハウス工業は建設現場やイベント会場向けに仮設トイレを販売しており、首都圏や関西に拠点を持つ。足元では災害時などにトイレのレンタル事業に注力しており、1月に発生した能登半島地震でも仮設トイレを提供した。

東電は電力販売が厳しくなるなか、収益の多角化を図り、企業投資でも稼げる体質も目指す。2021年には東京電力タイムレスキャピタルを通じてファンドの運営を始めた。23年3月末には3号ファンドを設立し、合計で200億円超を生活に関わる中小企業に出資する。

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