イベントで挨拶するフェイスブックジャパンの味沢将宏代表取締役(13日、東京都渋谷区)

米メタの日本法人、フェイスブックジャパンの味沢将宏代表取締役は13日、都内で自社のイベントに登壇し、フェイスブックを含むSNSで広がるなりすまし広告詐欺問題に関して「皆様に多大な心配と迷惑をおかけしていることを非常に重く受け止めている」と述べた。味沢氏が公式の場で詐欺広告問題に言及するのは初めて。

広告主向けのイベントで登壇した味沢氏は「全社をあげて、詐欺広告の対策をあらゆる面で取っており、最近の数字ではかなりの改善がみられる」と成果を強調した。そのうえで「犯罪行為への対策は終わりがない。今後も継続して真摯に取り組みたい」と述べた。

フェイスブックやX(旧ツイッター)などのSNSでは、著名人をかたって投資を呼びかける広告が多く掲載されている。広告を通じた投資詐欺被害の急拡大を受け、政府もSNS事業者に広告審査の強化を求めるなど対策を検討している。

4月に投資詐欺の被害者が、5月にはなりすまし対象になった起業家の前沢友作氏が、それぞれ「対策が不十分」などとしてメタ日本法人などに損害賠償を求める訴訟を起こした。

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