イオンは13日、全国の総合スーパーなど約4000店で電子レシートを21日から順次導入すると発表した。グループ共通のアプリに機能を追加し、グループ19社の店舗で使える。レジでアプリの会員証をかざして商品を決済すると、レシートは紙で発行されず電子化される仕組みだ。毎月の決済件数の1割に相当する2300万件分の紙レシートが削減されると試算する。
電子レシートはアプリ「iAEON(アイイオン)」に搭載する。全国の総合スーパー「イオン」「イオンスタイル」、食品スーパーの「マックスバリュ」、小型スーパー「まいばすけっと」などに順次展開する。アプリの会員証のコードをレジでかざし、商品を決済すれば電子レシートが発行される。
導入予定の店舗では1カ月あたり約2億3000万件の決済で紙レシートが発行されている。このうち1割が電子化される見込み。年間7万8000本の樹木を伐採から救い、二酸化炭素(CO2)の排出量を年690トン削減できるという。一般家庭の約250世帯分の排出量を減らせる計算だ。
アイイオンは電子マネー「WAON(ワオン)」をためたり、スマートフォン決済「AEON Pay(イオンペイ)」を使えたりする。2021年9月に配信を始め、24年6月までに1000万ダウンロードを達成した。電子レシートは23年に浜松市内の店舗などで実証実験し、使い勝手などを検証して全国への本格展開を決めた。
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