ダイドーリミテッドは次期経営体制に対して物言う株主から反対を受けている(東京都千代田区の本社ビル)

米議決権行使助言会社のインスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)は14日までに、衣料品ブランド「ニューヨーカー」を展開するダイドーリミテッドが27日に開催を予定する定時株主総会で提案する取締役選任案への賛成を推奨すると明らかにした。取締役の選任基準に照らし「特段の懸念はない」などとした。

アクティビスト(物言う株主)のストラテジックキャピタル(東京・渋谷)が独自に提案する取締役選任案については反対を推奨した。少数株主への説明不足などを理由に挙げた。

ダイドー側は現経営陣が退任し、コンサルティング会社のジェミニストラテジーグループ(東京・千代田)の山田政弘最高経営責任者(CEO)ら6人を外部から招く取締役選任案を提案。一方のストラテジック側はダイドー案に反対を表明。アパレル大手オンワードホールディングス傘下のオンワード樫山で社長を務めた大沢道雄氏ら独自の候補を提案する。

ダイドーの取締役の定款上の人数は8人。過半数の賛成率を得た候補者のうち、賛成率の高い順で最大8人が選任される見通しだ。

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