サスペンション大手のヨロズは17日、東証プライムの上場維持基準に適合したと発表した。2024年3月末時点で流通株式時価総額が111億6800万円と基準の100億円を上回った。23年3月末時点では91億8300万円だった。流通株式数と流通株式比率は既に基準を満たしていた。
ヨロズは23年6月、プライム市場の上場維持に向け計画書を策定した。電気自動車(EV)向け部品の投入で収益性を改善するほか、目標配当性向を35%以上とした株主還元の強化や政策保有株の縮減の検討も図り、上場維持基準の適合を目指すとしていた。
足元のPBR(株価純資産倍率)は0.4倍と、東証が求める1倍の基準を下回る。同社は27年3月期までの中期経営計画で自己資本利益率(ROE)を8%に引き上げ、資本効率の改善に取り組む。
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