半導体メモリー大手のキオクシアホールディングス(HD)は17日、2100億円の追加融資枠を設けることにメガバンク3行などの銀行団と合意したと発表した。2019年に融資を受けた約9千億円のうち、この日が返済期限の約5400億円について、借り換えによって期限を延長した。

 調達した資金は、生成AI(人工知能)の普及で伸びているデータセンター向け事業の強化などに充てる。キオクシアHDは半導体メモリーの不況で2024年3月期に過去最大となる2437億円の純損失を計上した。メモリー市況の回復によって24年1~3月期は四半期ベースでは6四半期ぶりに黒字転換した。

 関係者によると、同社は、年内に株式を上場し、投資に必要な資金を市場から広く調達する考えだ。(田中奏子)

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