ホンダは18日、同社の小型ジェット機「ホンダジェット」を使った移動サービスを旅行会社と協力して始めると発表した。旅行会社が同機に乗るツアー商品を6月から観光客などに販売する。既存の公共交通では移動が難しい地域間の移動需要の取り込みを目指す。
ホンダの新しい事業「ホンダジェット シェアサービス」は特定の空港を結ぶルートをホンダジェットで移動する。同サービスを使う旅行商品を旅行会社が開発する。
空路や地上の移動を含む全体の運用はホンダが担う。使う空港にかかわらず、利用料金は移動距離300キロメートルごとに一律に設定する。ホンダジェットの利用料金は旅行会社から受け取る。旅行会社はツアー商品を個人客などに販売する。
旅行企画を手掛けるジャパンチケット(東京・渋谷)や地方資源を生かした旅行企画のアルピコグループ(長野県松本市)などが6月から取り扱いを始める。訪日客などの旅行者にツアーを組むなど、地方観光の需要を取り込む。
地方都市間では定期航空便が少ないなど、移動の不便さが日本の課題となっている。ホンダジェットを使えば移動時間を短縮できるため、富裕層などの観光客を取り込みやすい。遠隔地に医師を派遣することもできる。
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