本州四国連絡高速道路は岩崎電気などと共同で30メートル先まで照らす低位置道路照明を開発した。ガードレールに設置することで、ポールに設置するタイプに比べ点検・保守コストを大幅に削減できる。2024年度中に整備に着手し、25年度中に明石海峡大橋など全ての橋梁に設置する。
本四高速によると従来の低位置道路照明の照射距離は20メートル程度で「30メートルは世界最長」。照明に組み込んだ特殊なレンズによって発光ダイオード(LED)の光をより遠くまで照射する。
悪天候時の走行を支援するため、道路の端が分かるオレンジの照明、路面の外側線に緑色の光を当てる照明も組み込んだ。費用は1カ所あたり約110万円。約1800カ所に設置する。
点検時などに高所作業車などが必要となるポール型に比べ、点検・保守コストを99%減らせる見通し。省電力仕様とし、電力量も64%削減できる。
本四高速とグループ会社が共同開発の相手を募ったところ、野球場などの照明を手がけた経験を持つ岩崎電気が名乗りをあげた。本四高速は「世界に紹介し、コスト削減やカーボンニュートラルに貢献したい」としている。
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