千代田化工建設が手がける米大型LNGプロジェクトで合弁相手企業が経営破綻した

千代田化工建設は19日、経営破綻した米合弁相手企業が共同事業の液化天然ガス(LNG)プロジェクトから離脱する申し立てがなされたと発表した。プロジェクトを発注した顧客企業が裁判所に破綻企業の離脱や担当工事の再開を求める申し立てをした。千代建は合弁相手の破綻により、2024年3月期決算発表を延期している。

米ゴールデンパスLNGプロジェクトを巡って、千代建などとジョイント・ベンチャー(JV)を組む米ザクリ・ホールディングスの離脱申し立てがなされた。同社は5月、日本の民事再生法にあたる米連邦破産法第11条(チャプター11)の適用を申請した。プロジェクト離脱の申し立てに関するヒアリングは26日に実施される予定だ。

ゴールデンパスLNGプロジェクトは、国営カタールエナジーと米エクソンモービルの共同出資会社が設計や工事を発注し、契約額は100億ドル弱(約1兆5000億円)。千代建は「ザクリの正式離脱に備え、短期及び長期の遂行プランを協議している。再開した安全対策工事などは顧客からの入金も進んでおり当社の負担はない」としている。

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