サントリーホールディングスは19日、水源林保全が目的の森林整備活動「サントリー天然水の森」の対象として、群馬県立勢多農林高(前橋市)の演習林、約79ヘクタールの整備に協力すると発表した。同社が高校の演習林を「天然水の森」とするのは全国で初めてという。
サントリーHDは同日、群馬県、県教育委員会と勢多農林高演習林の整備に関する協定を結んだ。有効期間は5年間。満了後も計30年間をめどに活動期間を延長する。
演習林は赤城山にあり、マツ枯れの被害が目立っていた。同社は全国16都府県で1万2000ヘクタールを超える水源林の保全活動を手掛け、同高演習林は24カ所目(県内では3カ所目)。今後演習林の調査や整備に乗り出す。
同社グループは、群馬県内に群馬ビール工場(千代田町)や清涼飲料の主力生産拠点の榛名工場(渋川市)を持つ。演習林のある赤城山は両工場の水源涵養(かんよう)エリアに当たる。
県庁に山本一太知事を訪ねたサントリーHDの鳥井信宏副社長は「群馬ビール工場は全国の4割を生産し、榛名工場も清涼飲料の主力工場。群馬でも水源涵養をしっかりやりたい」と述べた。
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