issinの程涛代表は体組成の測定ができるバスマットを発表した(20日、東京都文京区)

東京大学発スタートアップのissin(イッシン、東京・文京)は20日、体脂肪率や筋肉量など体組成を測定できるスマートバスマットを発表した。従来の体重計から機能を拡充し、人工知能(AI)で体重データなどを分析して利用者にアプリ上で体の変化を知らせる。子供や妊婦、ペットモードも用意した。

販売価格は1万9800円。体の水分率や推定骨量、体格指数(BMI)、脂肪量など15項目を測定できる。体重計とバスマットを一体にし、入浴後に足を拭くのと同時に体組成が測れる。

体重変化に合わせて食事や生活習慣の改善を提案する。アプリ上で家族の測定データを共有できるようにした。急激な体重変化などから心不全などのリスクに気づくきっかけとなる。同日から先行予約販売を始めており、28日から一般販売する。

2021年創業の同社は、22年に体重とBMIのみ測定できる初代型を発売し、利用者は4万人を超えたという。利用者の要望をもとに機能を拡充した。独身者も使いやすいようにサイズを小さくし、重さは4・8キロと初代型から0・8キロ軽くした。

自社で医師や管理栄養士を雇っているほか、東京大学医学部付属病院の教授からも助言を受けながら開発している。程涛代表は「忙しい現役世代が手軽に健康管理できるほか、体調の変化に気づくことで生活習慣の改善につながれば」と述べた。

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