オーティファイは生成AIでソフトウエアテストの内容を自動で設計するサービスを始める

人工知能(AI)を活用してソフトウエア開発を支援する米オーティファイは20日、ソフトウエアの品質を検証するテストを生成AIで自動設計するサービスを日本で始めると発表した。製品の仕様書や設計書をAIに読み込ませると、どのようなテストを実施すればよいかを記載した指示書を作成する。数年以内に300万ドル(約4億7000万円)の売り上げを目指す。

サービス名は「Autify Genesis(オーティファイジェネシス)」。専門知識が乏しい担当者でも効率的にテストを作成できる。社内で効果を検証したところ、テストの設計に関する時間が手作業に比べて55%減ったという。

オーティファイの既存事業はAIを用いてテストの実行や運用を支援するソフトウエアが主力。テストの内容は担当者が設計したうえで、自ら作業を実施してソフトに記録する必要があった。今後は品質保証の専門家を顧客企業に派遣し、テストの設計・運用を包括的に支援するサービスも始める。

事業拡大に備えて、ベンチャーキャピタル(VC)のグロービス・キャピタル・パートナーズなど6社を引受先とする第三者割当増資で約20億円を調達した。韓国のLGグループのVCであるLGテクノロジーベンチャーズからも出資を受けた。LGグループと連携して2024年夏にも韓国に進出する計画だ。

オーティファイの足元の従業員数は100人強。調達資金で数十人単位の人材採用を進める。

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