西友は21日、低カロリーなど健康をコンセプトにした弁当を3品目発売すると発表した。24日から全国の約300店舗で販売する。赤や黄など5色の食材や豊富な栄養成分をアピールし、女性に売り込む。今後、全国6カ所の総菜工場で担う加工の工程を5割まで引き上げ、店舗の負担を軽減して収益拡大につなげる。
新商品「健康弁当シリーズ」は厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」に基づき、「600キロカロリー以内」「緑黄色野菜や肉など5色の彩り」「鉄分など栄養素のこだわり」という3つの要素を盛り込んで開発した。
「タンパク質が摂れるガパオライス」(430円)は大豆など3種類の豆類や十六穀米、目玉焼き風オムレツをつめた。411キロカロリーに抑え、たんぱく質を摂取できる。カフェのランチを意識し、女性客を取り込む。
これまで西友では、低カロリーなど特徴的なコンセプトで製造まで手掛ける総菜を企画してこなかった。新コンセプトの総菜は今回の3品目のみだが、年内にも20品目まで増やす計画だ。総菜の売り上げに占める割合を1割強にすることを目指す。
西友は本州地域を中心に総菜の加工工場を6カ所構える。工場では弁当の製造などを手掛けるが、一部の弁当や揚げ物は店舗の厨房で調理していた。年内にも総菜の企画から製造まで手掛けるSPA(製造小売り)化を拡充するため、店舗の調理品の一部を工場に移管する。工場の加工品を現状から1割増やし、半分は工場で調理する体制にする。店舗の負担を軽くし、従業員は接客などに集中できるようになる。
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