▼グリーン水素 再生可能エネルギー由来の電力で水を電気分解して造られ、使用時だけでなく製造時も二酸化炭素(CO2)を排出しない水素。水素は製造方法によって色分けされており、天然ガスや石炭など化石燃料を使って造る水素を「グレー水素」、グレー水素でも生成時に出るCO2を回収・貯留するなどして排出量を実質ゼロにした「ブルー水素」などがある。

コンサルティングのデロイトによると、グリーン水素の世界の供給量は2030年までに1億1500万トンとなり、ブルー水素を上回る見通しだ。40年のグリーン水素の供給量はブルー水素の2.3倍に達する見通しで、水素社会の中核を担うとみられる。

日本は5月に成立した水素社会推進法に基づき、グリーン水素とブルー水素の両方を支援する方針だ。水素を製造・輸入する企業の事業計画を政府が認定し、既存の燃料との価格差分を補助する制度が年内にも始まる。日本は再生エネの価格が高く、グリーン水素は当面海外から輸入したものが中心になるとみられている。

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