官民ファンドの産業革新投資機構(JIC)は17日、半導体材料大手JSRへのTOB(株式公開買い付け)が成立したと発表した。16日まで実施していた買い付けに議決権ベースで株主の84%強から応募があった。今後、全株の取得に向けた手続きを進め、完全子会社化する。半導体材料業界の再編を促すことで、日本の産業競争力の向上を目指す。

東証プライム市場で取引されているJSR株式は夏ごろ上場廃止となる見通し。今回応募のあった株式の買い付け額は約7624億円。最終的な買収額は約9040億円になる見込みだ。

半導体材料大手JSRの看板(AFP時事)

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