神戸空港に駐機するスカイマークの旅客機

スカイマークは25日、静岡県地盤の物流会社、鈴与傘下の地域航空会社フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)と旅客の手荷物輸送で連携すると発表した。9月から両社便を乗り継ぐ場合に、出発地で預けた荷物を乗り継ぎする空港で預け直さずとも最終目的地まで運ぶようにする。2023年11月に鈴与がスカイマークに出資してから航空便でのFDAとの本格的な協業は初めてとなる。

まず神戸空港で乗り継ぎするFDAの「松本ー神戸」線とスカイマークの「神戸ー那覇」線で始める。まずは9月1日〜10月22日の計6日で実施する。両社は新千歳空港と仙台空港、中部国際空港、福岡空港、鹿児島空港でも路線が重なっており、これらの空港での乗り継ぎ便での実施も視野に入れる。

スカイマークは大型機の購入といった拡大路線の反動で15年に経営破綻した。その後、投資ファンドのインテグラルとANAホールディングス(HD)がスポンサーとなって経営を再建。2022年に東京証券取引所のグロース市場に上場した。

23年11月にインテグラルが保有するスカイマーク株の一部を鈴与に売却し、24年3月までにスカイマーク株の全てを鈴与に売却していた。現在は鈴与がグループ全体でスカイマークに19%出資する筆頭株主になっている。

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