シャープは26日、沖津雅浩副社長が社長に昇格する人事を発表した。呉柏勲社長は退くが、代表取締役にはとどまる。27日に開く定時株主総会後の取締役会で正式決定する。同社は交代の理由について「事業構造転換の実現に向けた体制について検討を重ねた結果」と説明している。
液晶事業の不振が続くシャープは2024年3月期の連結純損益が1499億円の赤字と、2期連続で大幅な赤字を計上した。経営再建に向け、5月には白物家電などの「ブランド事業」に集中した事業構造へ転換する方針を発表。トップとしてこの再建策を断行するのは、長年にわたり同事業をけん引してきた沖津氏が適任と判断した。
沖津雅浩 シャープ次期社長(同社提供)
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