【ニューヨーク=弓真名】米アパレル大手のリーバイ・ストラウス(リーバイス)が26日発表した2024年3〜5月期決算は売上高が前年同期比8%増の約14億4100万ドル(約2300億円)だった。市場予想には届かず、株価は時間外取引で26日終値比一時12%下落した。
純利益は1800万ドルだった。前年同期の200万ドルの赤字から最終黒字に回復した。
地域別売上高では主力の米国地域が17%増えたが、欧州とアジア地域は減収となった。米国の大物歌手ビヨンセが発表した新曲「Levii's Jeans」の効果によるデニム人気への期待が強まっていた。
在庫状況が改善したことや年初から実施していた人員削減によって、売上高粗利益率は60.5%と前年同期から1.8ポイント上昇した。
衣類や家具といった裁量品への支出を控える米消費者の動きに警戒感もある。ハーミット・シン最高財務責任者(CFO)は米CNBCのインタビューに「多くを購入するような環境ではない。消費者は概して慎重だ」とコメントした。24年11月期通期の業績予想は据え置いた。
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