トヨタ自動車、デンソー、豊田自動織機の3社は27日、同じくトヨタグループ中核の自動車部品大手アイシンの株式を売却すると発表した。合計するとアイシン株全体の14.5%にあたり、売却総額は同日の終値ベースで約2042億円に上る。

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 アイシン株はトヨタが24.8%、デンソーが4.8%、豊田自動織機が7.7%を保有する。デンソーは全株、トヨタと豊田自動織機は一部を売却し、保有比率はそれぞれ20.0%と2.9%に下がる。アイシンとの関係は各社とも引き続き「維持、強化」(デンソー)するという。

 トヨタグループは株式を持ち合って強固な関係を長年築いてきたが、昨年、各社がデンソー株を売却するなど持ち合い解消が進んでいる。車の電動化など、成長領域への投資に活用する狙いだ。(稲垣千駿)

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