村田製作所の村田恒夫・代表取締役会長(72)は27日、代表取締役を退任した。創業家が代表取締役から外れるのは同社で初めてで、28日付で相談役に就く。恒夫氏は27日に開催された定時株主総会で自身の今後について「社内では後進育成に努め、社外では公的業務を遂行したい」と述べた。
人事案は3月中旬に発表していた。恒夫氏は2007年に社長就任後、約17年にわたって社長や会長を務めた。村田製作所は恒夫氏の父の昭氏が1944年に創業。電子部品の積層セラミックコンデンサー(MLCC)など競争力の高い製品を開発し、世界的な電子部品メーカーとして恒夫氏らが成長をけん引してきた。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。