日本情報産業が前橋市内に設ける新拠点「NIIテックラボ」(完成イメージ)

システム開発の日本情報産業(東京・渋谷)は前橋市にデータセンターの機能も兼ねた新社屋を建設する。本社内のサーバーを災害リスクが低いとされる群馬に移し、社外の学生らも使えるフリースペースを設ける。新卒採用も増やし、群馬での業務拡大を目指す。

新拠点「NIIテックラボ」は4階建て、延べ床面積は2620平方メートル。投資額は非公表。11月に完成し、2025年1月から運用を予定する。本社にある約25ラック分のサーバーを新拠点の2階に移してデータセンターとして使う。新拠点には110ラック分を収容できるという。

1階はフリースペースとし、打ち合わせのほか、座席を固定しないフリーアドレスで社員が使う。学生向けのセミナーなどにも活用する計画で、開かれた施設とする。3、4階はオフィスとして用いる。

同社は1969年設立。自動車工場の生産管理や小売業の受発注などのシステムを手がける。24年6月期の売上高は約280億円となる見込み。設立と同年に設けた前橋支社には約200人が所属し、新拠点稼働後も体制は維持する。

新卒採用も強化する。24年度は約200人が入社したが、25年度は約250人に増やす計画。県内からは例年の3倍程度の約30人を採用する方針を掲げる。勝村良一上席執行役員は「新社屋建設で知名度を高め、多くの県内学生を採用したい」と話す。

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