ルミネは店頭や電子商取引(EC)で不要衣料品の買い取りや回収を始めた(東京都新宿区のルミネ新宿)

JR東日本グループでファッションビルを運営するルミネ(東京・渋谷)は27日、衣料品の買い取り回収サービスを始めたと発表した。商業施設「ルミネ」などの店頭とネット通販サイトで受け付ける。衣料品の廃棄がアパレル業界の課題となる中、再利用を進めて環境負荷の低減につなげる。

衣料品の回収・買い取りサービス「anewloop」

店頭の回収店舗はルミネ新宿(東京・新宿)とルミネ池袋(同・豊島)が対象となる。着なくなった服などの回収ボックスを設置する。中古品買い取り大手コメ兵ホールディングスなどと協業し、ブランド服などの買い取りサービスも始める。着用できる状態の回収品は中古で販売し、再利用が難しい場合は生地や素材として資源化する。

ネット通販サイト「アイルミネ」では中古品セレクトショップ「RAGTAG(ラグタグ)」と連携し、買い取りの申し込みを24時間受け付ける。申し込み後に不要となった服やかばん、靴などを送ると査定額をウェブで確認でき、承認後に買い取り金額を受け取る仕組みだ。「グッチ」や「ロエベ」などの高級ブランドから「ビームス」といったカジュアルブランドも取り扱う。ユニクロやZARA(ザラ)など一部ブランドは対象外となる。

ルミネによると、顧客を対象にしたアンケートで約9割が「衣料品の買い取り回収サービスがあったら使いたい」と答えたという。

リユース・リサイクル市場は2030年に4兆円規模の市場になるとも予測される。「ファッションセンターしまむら」を手掛けるしまむらも6月から不要衣料品の回収を一部店舗で始めた。

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