電子情報技術産業協会(JEITA)は28日、4月の日本メーカーの電子部品出荷額が前年同月比で14%増の3807億円だったと発表した。前年同月比としては2022年9月以来、1年7カ月ぶりの高水準となった。円安の影響で海外向けの売上高が伸びたことが要因とみられる。
中国や日本、米国、欧州などの主要市場では、いずれも2カ月ぶりに前年同月比でプラスとなった。特に伸び幅が顕著だったのは中国で、1343億円と前年同月比で27%増となった。23年度末の新製品発売に伴い、スマートフォン向け部品の需要が引き続き堅調なためとみられる。
日本国内向けは6%増の820億円で、米国は18%増の462億円だった。タブレット端末の新製品が発表され、コネクターなどの関連部品の出荷が伸びたためとみられる。日本と中国を除いたアジア・その他向けの出荷額でも1%増の773億円と、1年2カ月ぶりに増加に転じた。
品目別では電圧を制御するインダクターが27%増の325億円だった。電気をためたり放出したりして回路の電気の流れを整えるコンデンサーは20%増の1310億円。温度や圧力を検知し電気信号などに変換するセンサーは218億円と19%増えた。接続部品のコネクターは11%増の500億円で、電圧を変えるトランスは40億円と7%減った。
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