デビットカード方式のオンライン決済サービスを始める

オンライン決済サービスのJamm(ジャム、東京・港)は、代金を銀行口座から引き落とす「デビットカード」方式の決済サービスを始めたと発表した。クレジットカードで起きる未払いリスクがなく、立て替え払いのコストや催促が不要となる。決済手数料は1.8%とクレジットカード(約3%)に比べて割安で、2025年末までに100社の導入を目指す。

利用者は氏名や口座番号などを事前に登録すれば、ジャムの決済サービスを導入する事業者のサイトでデビットカード方式で支払える。口座はメガバンクを含む全国300以上の金融機関と連携可能。現在はネット銀行には対応していない。

本人確認はスマホの顔認証や指紋認証で行い、利用者は1%の値引きの特典を常に受けられる。ジャムは決済金額の1.8%を手数料として受け取る。26年1月以降は2.5%に引き上げる予定。

クレジットカード払いによる延滞率は約3%とされ、コールセンターやはがきなどでの催促コストが発生している。橋爪捷社長は「費用は決済手数料に反映され、加盟店の負担感が増している」と話す。

導入企業のコストは決済手数料のみで、消費者は支払い方法の選択肢が広がるため一定の需要があると判断した。ジャムは23年3月設立のスタートアップで、ベンチャーキャピタル(VC)のANRI(アンリ)などから1億5500万円の資金調達を実施している。

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