日本精工は1日、軸受け(ベアリング)の寿命をより正確に測る高精度の寿命予測技術を実用化したと発表した。従来は国際規格を参考に寿命を計算していたが、新技術では鋼材の成分などを詳細に加味して計算できる。従来方式より寿命が2倍になる製品があることが分かった。製品の理論的な耐久性が高まり、製品開発や保守・修繕の効率化といった効果を見込めるという。
同社は2023年に鋼材が含む金属や大きさなどのデータを使って製品の寿命を高精度に予測する技術を世界で初めて開発した。これを自動車や産業機械に使われる軸受けに適用した。寿命を正確に計測できるようになると、大きな力が加わる機械や小型製品の設計がしやすくなる。
製品の小型化が進むと、製造工程で使う金属などの資源を減らすことができる。小型になることで軸受けを回す際に必要な力が小さくなり、一部の製品では消費電力を18%減らすことができるという。
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