ポケットにドライアイスを入れ、作業員の体温を下げる冷却ベスト

ENEOSホールディングス(HD)は製油所などの現場作業者向けに冷却ベストを開発・販売する社内スタートアップに出資したと発表した。ENEOSHDが社内起業案件に出資するのは初めて。ドライアイスをポケットに内蔵でき、作業員の熱中症予防に効果があるという。ENEOSの製油所で使うほか、外部企業への販売に力を入れる。

ENEOSアメニティ(東京・千代田)に出資した。出資額は非公開。ドライアイスを最大8個内蔵できる冷却ベスト「ENEOSドライアイスジャケット」の製造を手がける。作業着の上から羽織ることで、作業員の体温を下げる効果が見込める。

2021年からENEOSの製油所の運転員と実証を重ね、効果を検証して使い勝手を磨いた。すでにENEOSの従業員ら約1万人が使っているという。価格はベストが9900〜1万4850円、ドライアイスが1人1日あたり約1100円。

引き続きENEOSの製油所で使うほか、製造業の工場などに売り込む。ENEOSHDは19年から社内スタートアップの育成を始めた。ENEOSアメニティが初めて会社化に至った事例だという。

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