日本銀行本店=2020年1月9日、松倉佑輔撮影

 日銀は3日朝、約20年ぶりにデザインを一新した3種類の新紙幣(日本銀行券)の発行を始めた。「日本の資本主義の父」と称される実業家の渋沢栄一(1万円札)、津田塾大創始者の津田梅子(5000円札)、破傷風の治療法を確立した微生物学者の北里柴三郎(1000円札)の肖像がそれぞれ描かれたお札は、早ければ同日昼ごろから金融機関を通じて個人や企業などに出回る見込み。

 日銀本店と全国32カ所にある支店は同日、通常より1時間早い午前8時に発行業務を開始。東京都中央区の本店では植田和男総裁があいさつした後、金庫に保管していたお札を各金融機関に引き渡し、現金輸送車に積み込む作業が始まった。【浅川大樹】

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