米イーライ・リリーの認知症薬が2日、FDAに承認された=ロイター

【ニューヨーク=吉田圭織】米食品医薬品局(FDA)は2日、米医薬品大手イーライ・リリーのアルツハイマー病薬「ドナネマブAZBT(製品名キスンラ)」を承認した。エーザイと米バイオジェンの認知症薬「レカネマブ」に続く、世界で2製品目の認知症治療となる。

イーライ・リリーは1瓶695.65ドル(約11万円)でドナネマブを販売する。30分間の点滴を13回実施する年間の治療費は3万2000ドル。レカネマブが米国で2023年に発売した際の価格は年2万6500ドルだった。

外部の専門家によるFDAの諮問委員会は6月、ドナネマブの承認推奨を全会一致で決めた。ドナネマブはレカネマブと同じく、病気の原因物質の一つとされるアミロイドに結合して除去する。イーライ・リリーはドナネマブをめぐって、日本の厚生労働省にも承認を申請中だ。

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