FRBは、6月12日までの2日間、金融政策を決める会合を開き、7会合連続で政策金利を据え置くことを決定しました。

また、参加者による政策金利の見通しでは、年内の利下げ回数の想定が、それまでの3回から1回に減りました。

3日に公表されたこの会合の議事録によりますと、参加者たちは、インフレ率の低下が、予想より進んでいないことを踏まえ、「目標の2%に向かって持続的に低下していることが確信できる、さらなるデータが得られるまで利下げは適切ではない」という認識で一致していました。

一方で、インフレ率は依然として高い水準ではあるものの、この数か月で緩やかに低下してきていると指摘した上で数人の参加者は、さまざまな小売企業が値下げや割引きを行っていることに言及しました。

消費に変化が表れ始めているという認識を示した形です。

さらにアメリカで人手不足が解消されつつある中、何人かの参加者は、求人数の減少などを通じて、失業率が大幅に上昇する可能性を特に強調していました。

市場では、景気の減速やインフレ率の低下を示す経済指標が増えていることから、FRBが9月の会合で利下げを始めるという観測が広がっていて、FRBの今後の政策判断が注目されます。

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