4日午前の東京株式市場で、幅広い銘柄で構成される東証株価指数(TOPIX)が続伸し、一時、バブル期の1989年12月18日につけた終値(2884.80)を上回り、史上最高値を更新した。日経平均株価も一時、前日終値より200円超上昇し、今年3月につけた終値の最高値(4万0888円)に迫っている。

 前日の米ニューヨーク株式市場でハイテク株が上昇したことを受け、東京市場でも半導体銘柄を中心に株価が上昇。TOPIXと日経平均を押し上げた。

 TOPIXは、プライム市場などの上場企業約2千銘柄の株式の時価総額をもとに、68年を100として算出する。日経平均株価と並ぶ、日本の代表的な株価の指標だ。225銘柄の株価から算出する日経平均よりも、市場全体の動向を表すとされる。

 年初に2300ポイント台だったTOPIXは、半年間で20%超上昇した。歴史的な円安を受け、自動車などの輸出関連株が上昇。最近は日本銀行が金融政策を正常化するとの見方が強まり、長期金利(新発10年物の国債利回り)が上昇傾向にある。運用の改善が見込める銀行や保険会社といった銘柄で買いが優勢となっていた。

 日経平均は2月にバブル期を上回り、史上最高値を更新した。TOPIXは5カ月遅れでのバブル期超えとなった。(山本恭介)

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