ロート製薬は三井物産とシンガポールの漢方薬大手の買収を進めている(大阪市生野区にあるロート製薬本社)

ロート製薬は4日、シンガポールの中国医薬品(漢方薬)大手、余仁生(ユー・ヤン・サン・インターナショナル)に対して実施しているTOB(株式公開買い付け)を延長すると発表した。期限を7月8日までとしていたが、22日に延ばす。「個人株主が多く、想定以上に(TOB成立までの)手続きに時間がかかっている」(同社)という。

ロート製薬は4月、三井物産と共同で設立した特別目的会社(SPC)を通じて余仁生を買収すると発表した。6月までにシンガポール企業から余仁生株の86%を取得。残り14%を買い取るために6月10日からTOBを実施していた。

ロート製薬と三井物産は余仁生の買収を通じ、東南アジアで成長余地の大きい漢方薬の事業拡大を目指している。

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