羽田空港での就航65周年式典で挨拶するネルソン・チン総支配人(4日、東京都大田区)

香港のキャセイパシフィック航空で北東アジア地区のトップを務めるネルソン・チン総支配人は4日、羽田空港での日本就航65周年の式典に出席し、日本各地の空港で顕在化する航空燃料不足は「差し迫った懸案だ」と記者団に語った。

ネルソン氏は燃料不足問題は「当社に限らず日本へより便を飛ばしたい多くの航空会社にとって疑いようのない懸案であることは確かだ」と話した。

キャセイでは10月からは香港―名古屋便を増便する予定がある。ネルソン氏はこうした同社の増便計画に対して「影響がないよう(燃料補給業者など)地上のハンドラーと良い関係を構築できている」と語り、今後の増便には影響はないとの認識を示した。

訪日外国人数が急回復する中で、地方空港を中心に航空燃料の十分な補給体制が取れず、海外の航空会社が新規便や増便を断念するケースが起きている。国土交通省と経済産業省は6月、官民合同の対策会議を立ち上げた。

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