中国電力は4日、廃棄された太陽光発電パネルを再利用するリユース発電所を開設すると発表した。2027年にも広島県東広島市内に1カ所目を設ける。産業廃棄物のリサイクル業者と提携して廃棄パネルを回収し、再利用できない分は解体して素材ごとに再利用する。
同日、産業廃棄物の収集運搬や処理を手がけるこっこー(広島県呉市)とスナダ(同東広島市)などと業務提携契約を結んだ。廃棄されたパネルを処理費をもらった上で引き受け、再利用できるか調べる。まだ使える場合はリユース発電所で用い、使えなければガラスやアルミなどの素材別にリサイクルする。
発電所は子会社の中電プラント(広島市)が建設し、中電を通じて電力を供給する。第1弾として、東広島市に220キロワットの出力のリユース発電所を設ける。27年上期の稼働を目指す。
中国電などによると、再利用パネルを用いた発電所は各地にあるが、大きさが同じものを用いるのが一般的という。同一規格のパネルが大量に必要となる。中国電のリユース発電所は、再エネ事業者や家庭などが廃棄したパネルを引き受け、異なる大きさのものを組み合わせるため、効率的な再利用が可能になるという。
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