三菱重工業は2008年から国産初のジェット旅客機のプロジェクトをスタートさせ、国からおよそ500億円の支援も受けて開発を進めましたが、たび重なる設計の変更で納入の延期が相次ぎ、去年、採算性の確保が難しいとして開発から撤退しました。

撤退を決めたあと、開発を担っていた「三菱航空機」の後継会社が資産の処分などの検討を進めてきましたが、一定のめどがたったとして、4日、後継会社が東京地方裁判所に特別清算の開始を申し立てました。

負債総額は開発にかかった費用などおよそ6413億円にのぼるということです。

三菱重工業は、負債については特別損失などとしてすでに計上しているため、業績への影響は軽微だとしています。

会社によりますと、開発に使っていた試験機が5機ありますが、その一部は、展示用に保存する方向で検討を進めているということです。

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