在日本オーストリア大使館は18日、来年4月開幕の大阪・関西万博のパビリオンの完成予想図を発表した。楽譜を模した高さ12メートルの木製オブジェを展示し、モーツァルトらを輩出した音楽の都をアピールする。コスト増で当初の計画から縮小したものの、開幕には間に合うとしている。

 パビリオンは今月16日に会場となる大阪市の夢洲で起工した。楽譜のオブジェは五線譜が空に向かってらせん状にのびる形状で、何枚もの木の板をねじ止めして形づくる。パビリオン内では人工知能(AI)を使って来場者が作曲する装置も用意する。期間中の来年5月23日には会場でウィーン少年合唱団が公演する予定も発表した。

 当初は3階建て270平方メートルのパビリオンを計画していたが、資材の高騰などコスト増を理由に2階建て220平方メートルに縮小した。取材に応じたアルフ・ネテック万博事務局代表兼政府代表代理は「開幕までに建設は間に合う。計画は一部変更したが、来場者が体験できる内容は変わっていない」と語った。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。