記者団の質問に回答する杉本知事(9日、福井市)

杉本達治福井県知事は9日、2025年に運転開始から40年となる関西電力の高浜原子力発電所3、4号機(同県高浜町)の運転延長を容認する方針を明らかにした。関電は原子力規制委員会へ同原発2基の運転延長を申請しており、規制委は24年5月に20年間の運転延長を認可していた。

原発再稼働と異なり運転延長において町や県の同意は必要ないが、関電は地元の意向を重視する考えを示している。立地自治体の野瀬豊高浜町長は6月18日、県に先駆けて運転延長を容認すると表明していた。

杉本知事は9日、報道各社の取材に応じ、「地元町長や県議会などの姿勢を踏まえ、運転延長に理解を示す」と述べ、県としても容認する姿勢を示した。すでに40年を超えて稼働している高浜原発1、2号機(同)や美浜原発3号機(福井県美浜町)と合わせて、関電が管理する原発の40年超運転がさらに増えることとなる。

関電はこれを受けて「引き続き地元の理解を得ながら計画を進め、信頼性の向上に努める」とのコメントを発表した。

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