ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH)が9日発表した2024年3〜5月期の連結決算は、最終損益が11億円の赤字(前年同期は4億200万円の黒字)だった。同期間での最終赤字は15年の同社発足以来初めて。人件費や物流費の上昇で販管費が増加したほか、子会社で外形標準課税の税率が変更され、税負担が膨らんだことが響いた。
売上高に当たる営業収益は前年同期比微増の1756億円だった。傘下のスーパー3社の既存店売上高の合計は0.2%増えた。食品の値上げで客単価が伸びたが、カスミの販促施策の切り替えなどで客数が落ち込んだ。東京都を中心とするマルエツは都心部の人流回復で既存店売上高が3%増と好調だった。
営業利益は95%減の5800万円だった。人件費や物流費の上昇に加え、顧客の利便性向上のためにセルフレジや決済手段を拡充し、投資や手数料負担がかさんだ。3月に稼働したマルエツの総菜センターの減価償却費の増加もあり、販管費は前年から2%増えた。
25年2月期通期の業績予想は据え置いた。営業収益は前期比5%増の7451億円、純利益は79%増の18億円を見込む。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。