発行された新紙幣=東京都中央区で2024年7月3日午後1時1分、猪飼健史撮影

 就職支援サービスを展開するジェイック(東京都千代田区)が今夏のボーナスの使い方について若者にアンケートしたところ、「貯金」との回答が最も多かった。担当者は「若い世代は余剰資金が少ないため、まずは貯金という選択になるのでは」と分析している。

 アンケートは6月14~20日、同社の就職支援サービスを利用して就職や入社をした20、30代の正社員171人を対象に実施した。

 今夏のボーナスを何に使ったか、または使う予定かを聞くと(複数回答可)、「貯金」が49・1%で最多。これに「趣味」が40・9%、「生活費に充当」が25・1%で続いた。ボーナス支給額が増えた場合の使い道は、多い順に「趣味」が26・9%、「貯金」が24・0%、「旅行、レジャー」が11・7%だった。

 一方、人材サービス会社「エン・ジャパン」(東京都新宿区)が、中小企業210社に今夏のボーナス支給額の変動についてアンケートしたところ、43%の企業が昨年と比べて「増額予定」と回答した。理由として「ベースアップの影響」が25%と最も多く、「社員の意欲向上」が19%、「業績が好調」と「物価上昇への対応」が17%と続いた。

 「賞与支給額は変わらない予定」と回答した企業は48%で、「減額予定」は7%だった。減額理由は「業績不振」が63%で最多だった。【橋本陵汰】

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