日銀が発表した先月の企業物価指数の速報値は2020年の平均を100とした水準で122.7となり、去年の同じ月と比べて2.9%上昇しました。

伸び率は、前の月の2.6%から拡大しました。

これは、価格が高騰していた電気代やガス代に対する政府の補助金が縮小したことや、国際的な需要の高まりで原油や銅などの価格が上昇していることが主な要因です。

また、円ベースで見た輸入物価指数は去年の同じ月に比べて9.5%上昇し、歴史的な円安局面が続いていることなどを背景に、伸び率は去年2月以来1年4か月ぶりの高い水準となりました。

日銀によりますと、企業の間では原材料価格の上昇分を販売価格に転嫁する動きが広がってきているということで、今後、消費者物価にどの程度影響があるか注目されます。

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