NTTドコモ子会社のドコモ・バイクシェア(東京・港)とソフトバンク連結子会社のOpenStreet(オープンストリート、東京・港)は10日、シェア自転車のポート(駐輪場)の共同利用などを目的とした業務提携に合意したと発表した。2025年度をめどに両社の自転車を相互で乗り入れできるようにし、利便性を高める。
ドコモ・バイクシェアの自転車とオープンストリートが手がける「ハローサイクリング」の自転車を、両社のポートで借りたり返却したりできるようになる。今後、アプリなどシステム改修を進め、一部地域から始める。
ドコモ・バイクシェアの武岡雅則社長は「運用状況を確認し他のエリアにも展開していく」と述べた。オープンストリートの工藤智彰社長は「自転車を使える場所が多ければ多いほど利用者の利便性は上がる」と話した。
ドコモ・バイクシェアは都心部を中心に3770カ所のポートがある。後発のハローサイクリングは約8500カ所あるが、郊外の住宅地が中心となっている。返却場所が限られるためエリアをまたぐ移動が難しいという課題があった。
両社の自転車やバッテリーは同じメーカーから調達しているため、バッテリー交換など運営面での効率化も期待できる。
シェア自転車の大手2社が業務提携に至った背景には、ポートの土地の確保が難しくなっている現状がある。都市部では電動キックボードのシェアサービスのLuup(ループ、東京・千代田)も普及してきた。相互利用が実現すれば事業の効率化に加えて顧客の利便性も高まることから提携に合意した。
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