関西電力のグループ会社でマンション管理などを手がける「関電コミュニティ」(大阪市西区)は11日、大阪府から建設業許可の取り消し処分や営業停止命令を受けたと発表した。許可を申請していない府外で営業し、必要な主任技術者を置かずに行った工事があったためとしている。

 同社は昨年8月、国土交通省近畿地方整備局からマンション管理適正化法の違反で監督処分を受けた。その後、他の法令違反がないか社内を調査したところ、建設業法の違反が相次いで見つかったという。

 記者会見で同社の斎藤裕孝常務は処分内容について「建設業の知見を持った幹部や社員がいない状態が続いていた。どこが問題かが社内で共有できていなかった」と話した。

 建設業は既に事業をやめ、売り上げは同社全体の約5%だったといい、大きな影響はないとした。(松田史朗)

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