ファーストリテイリングの去年9月からことし5月まで9か月間のグループ全体の決算は、▽売上げが前の年の同じ時期を10.4%上回って2兆3665億円、▽最終的な利益は31.2%増加して3128億円となり、いずれもこの時期としては過去最高となりました。

業績をけん引したのは海外事業で、▽ヨーロッパで新たに出店した店舗で販売が好調だったほか、▽アメリカでは情報発信を強化したことでネットでの販売が伸びたということです。

一方、▽中国では消費意欲の伸び悩みや天候不順などの影響で主力のユニクロ事業が大幅な減益となるなど、振るいませんでした。

会社では、来月までの1年間で売上げが初めて3兆円を上回る見通しだとしていましたが、今回の決算でさらに400億円増えるという予想を示しました。

円安を背景に国内では免税品の売上げも伸びているということで、会見した岡崎健CFOは、「外国人観光客の需要をしっかり取り込めるよう、商品構成や旗艦店を拡充していきたい」と述べました。

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