12日午前の東京株式市場で日経平均株価は一時、前日終値より1000円超下落した。前日の米ニューヨーク外国為替市場で対ドル円相場が約4円急騰し、一時、1ドル=157円台をつけた。円高によって利益が押し下げられる輸出関連企業の株価の重しになっている模様だ。日経平均は前日まで3営業日続けて史上最高値を更新していた。
米労働省が11日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で3.0%上昇した。事前の市場予想(3.1%上昇)を下回り、3カ月連続で鈍化した。CPIの発表後、外国為替市場では円相場が約4円急騰。米連邦準備制度理事会(FRB)が9月にも利下げに動くとの観測が高まり、円を買ってドルを売る動きが強まったほか、政府・日銀が為替介入に踏み切ったとの見方も出ている。12日午前9時半時点の東京外国為替市場の対ドル円相場も、1ドル=158円台で推移している。(神山純一)
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