GOKKOの田中聡最高経営責任者(CEO)は「年内にも東京湾に隣接する地域に大型スタジオをつくる」と話す

ショートドラマを制作するスタートアップのGOKKO(東京・豊島)は12日、ベンチャーキャピタル(VC)のジャフコグループや日本テレビ放送網などを引受先とする第三者割当増資で約11億円を調達したと発表した。年内にも東京都内に自社専用のスタジオを開設し、長編ドラマの制作を増やすほか人気の漫画やアニメの実写化も進める。

東京湾に隣接する地域で、1日に4舞台が同時に稼働できる500坪のスタジオを開設する。増床も視野に入れており、2025年末までに8舞台が稼働できるよう拡大する。

現在の従業員は約40人だが、年内にはカメラマンや脚本家、俳優を中心に新たに70人を新規採用する。今年は長編ドラマを30本、来年には100本をつくる計画で、コンテンツを量産できるよう人材を確保する。

GOKKOは2022年に設立。これまで中国の制作会社、嘉書科技と共同で、1話あたり60〜90秒におさめた約60話の長編ドラマを制作してきた。時間を効率的に使いたい若年層を中心にショートドラマの人気は国内外で高まっている。米企業が手掛ける「ReelShort」など海外のアプリに作品を出してグローバル展開していく。

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