ローソンが12日発表した2024年3〜5月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比5%増の169億円だった。国内外のコンビニ事業が好調で売上高にあたる営業収益も6%増の2794億円となり、営業収益、純利益とも同期間として過去最高だった。
同社は、3日に開いた臨時株主総会で上場廃止に必要な議案が可決された。24日に東京証券取引所プライム市場を上場廃止となるため、上場企業としての決算発表は今回が最後になる。今後はKDDIと三菱商事が共同経営する体制に移行する。
国内コンビニは販促キャンペーンが奏功した。3〜5月の既存店売上高は2.8%増、客数は1.9%増だった。3月に発売した「ふわ濃チーズケーキ」「むぎゅ濃チーズケーキ」は5月末までに累計870万個を売り上げた。1店舗当たりの売上高(全店平均日販)は55万9000円と、同業大手のファミリーマート(54万8000円)を上回った。
本業のもうけを示す事業利益は微減の261億円だった。店舗のシステム投資に伴う費用や広告宣伝費が増えた。海外事業は主力の中国で積極出店し事業利益は約2.7倍の5億7600万円だった。チケット販売や映画館などエンタメ関連事業も伸びた。
ローソンは2000年に旧東証1部に上場した。3日に開いた臨時株主総会で竹増貞信社長は「約24年間、当社経営にご理解とご支援を賜り誠にありがとうございました」と述べた。
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