太平洋クロマグロの漁獲枠を拡大する案が16日、まとまった。北海道釧路市で開かれていた中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)北小委員会で、日本の年間漁獲枠を30キログラム以上の大型魚は現行より50%、30キログラム未満の小型魚は10%、それぞれ増やすことで合意した。増枠は、WCPFCが11~12月にフィジーで開く年次会合で正式決定され、来年から適用される。
現在の漁獲枠は大型魚が7609トンで、このうち日本は5614トン。小型魚は全体で4725トン、日本は4007トン。高級なすしネタなどとして人気のクロマグロは、乱獲で資源量が減っていたが、近年は回復傾向にある。日本は大型魚を現行の2.31倍、小型魚を30%増やすよう提案していた。
北海道釧路市で開幕した太平洋クロマグロの国際会議=10日
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