単価の高い50型以上や有機ELテレビの需要が伸びている(ビックカメラ有楽町店)

電子情報技術産業協会(JEITA)は18日、6月の薄型テレビの国内出荷台数が前年同月比6.7%減の36万9000台だったと発表した。出荷金額は高単価品が伸びた影響で微増の404億円だった。スマートフォンでの動画視聴の普及により安価な小型品が落ち込む一方、家で映画などを楽しむホームシアター需要が高まり大型・高画質製品の引き合いが増えた。

50型以上は1.9%増の18万3000台、有機ELは1.5%増の5万3000台だった。夏のボーナス商戦に向けて各社は新製品を投入した。都内のある家電量販店の担当者は「有機ELのテレビを見に来る人が増えている」と話す。

民生用電子機器全体の国内出荷金額は3.3%減の938億円だった。新車販売が落ち込んだ影響でカーナビ出荷台数が25.2%減の24万3000台と低迷し、「カーAVC機器」の出荷金額は8.7%減の380億円にとどまった。

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