【ベルリン時事】欧州自動車工業会(ACEA)が18日発表した1~6月期の欧州連合(EU)域内の新車販売台数は、前年同期比4.5%増の568万3843台だった。電気自動車(EV)が失速する一方、ハイブリッド車(HV)が好調。日本勢全体では22.0%増と2桁の伸びを記録し、健闘が目立った。

HVは22.3%増の166万1081台だった。新車に占める割合はHVが29.2%。EVは12.5%で後れを取っており、6月の新車販売は前年同月から1.0%減った。欧州でのHVブームは「予想外の復活」(独経済紙ハンデルスブラット)と伝えられ、EV一辺倒だったメーカー各社は軌道修正を迫られている。

上期の販売はトヨタ自動車が20.7%増、日産自動車が17.3%増、スズキが31.0%増。一方、米EV大手テスラは9.1%減だった。独フォルクスワーゲン(VW)などシェア1~3位の欧米勢は0.5~4.1%増にとどまった。

6月単月ではVWが4.7%増、3位の仏ルノーが6.2%増。日本勢ではトヨタが13.7%増、日産は10.3%増だった。主要国別ではイタリアが15.1%増、ドイツが6.1%増、スペインが2.2%増。フランスは4.8%減だった。

フランス・ボルドー近郊の高速道路を走る車=13日(AFP時事)

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